世界不況や戦争、地球環境問題、殺伐としたニュースが飛び交う現代社会。
幻想やうそ、人間が持つエゴなどの中で、親世代が抱える不安な心を、子ども達はいち早く察知しています。
「どうしてみんなもっと仲良くできないの?親や先生は教えてくれないの?
なぜこんなに大変な世界に、生きていなければならないの?」と、
時に悲しみ、苦しんで、生きる事に対しても不安と疑問の声があがっている時代です。
そんな純粋で敏感な子ども達の心にこたえ、そして、「ややこしく、つまらなそうに見えるこの世界は、
本当はもっともっと楽しくて素晴らしい。
そんな世界をつくるには、自分たちがどう思い、どう考え、
どう生きるかが大事なんだ」と、気づかせてくれるような作品が今必要です。
この物語は、いつの時代も子ども達の心を躍らせる、「宇宙」「異星人」という背景の中で展開します。
主人公の少年(10歳)の前に現れたのは、無邪気な笑顔と深い思いやりを持ち、子どもの姿をした可愛いらしい異星人です。
「宇宙には知的で邪悪な生き物なんていない」と、その異星人はいいます。
そんな生き物がいたら、遠い、遠い宇宙空間を越える科学レベルに達するまえに自分達で争いあって自滅してしまい、
地球にやってくるなんて不可能なのだと。
本当の意味の知的さとは、どういうことでしょうか?
みんなが笑顔で生きていける地球にするためには、何が必要なのでしょう?
「宇宙の法則」の中にその秘密は存在していると、その異星人は説明します。
「宇宙人との遭遇、未知の世界、秘密を解き明かすための宇宙冒険、遠い星にいる双子の魂の存在」という、
ワクワクするようなストーリー展開の中で、人間にとって一番大切な「希望を持って生きる」秘訣を伝え、
これからの世代の子ども達と大人達にエールを送ります。
物語には、目からうろこの考え方が数多く出てきます。
アニメを観て育った親の世代も、この作品を通して子どものころの純粋な気持ちを思い出し、つらい仕事や人間関係の悩みなどから決別して、思いやりのある心の持ち方に気づくでしょう。
そして、大人にとっても、子どもにとっても、人生でつまずきを感じたとき、選択を迷ったとき、この作品がかかせない糧となり、その人の人生観をもかえるようなアニメ映画を制作することをめざし、同時に、あらゆる方法で大切なメッセージを伝えていく活動をしていきます。